地域に根ざした取り組みで愛されるブランドへ
国内大手自動車メーカーA社のブランディングプロジェクト
-
PROBLEM
課題点
-
A社は翌年に販売を控えた新車種のブランディングを博報堂コンサルティングに依頼。プロジェクトチームは、少子高齢化や若者の自動車離れの影響で競争が激化するクルマ市場では、顧客ロイヤルティの向上が益々重要になると考え、新車種を皮切りにA社全体のブランド力向上を目指しプロジェクトを開始しました。
-
SOLUTION
解決策
-
チームは、社内外の情報の精査やA社とのディスカッションを実施。A社の企業理念や日本各地に多くの顧客を持つという独自の強みと、地元愛の高まりという日本社会の潮流をかけ合わせ、「全国の地域生活の活性化や上質化に貢献する」という新たなブランドコンセプトを導きだしました。
策定したコンセプトを社会に浸透させるため、プロジェクトチームはこれまでA社が全国一律で行っていた従来型の販売活動を、各地域の販売店舗が“地域に適したライフスタイルの提案と共にクルマを提供する”活動へと変更。顧客へのアプローチ方法を改革しました。
さらに、販売店舗が中心となって行う新車種のオーナー向けイベントや、新車種やA社のファン同士を繋ぐオンラインコミュニティの構築を支援し、クルマを販売して終わるのではなく、顧客がクルマを購入してからA社との関係性を深められる仕組み作りを推進しました。
-
RESULT
結果
-
その結果、新車種のブランディング活動前と比べA社の好意度は上昇。さらにこれまでA社の顧客として希薄であった地域でのファン拡大とロイヤルティ向上が実現されました。
プロジェクトを担当したメンバーは、「ブランディングを梃子に顧客のビジネスモデルをも変革していくパートナー、というまさに博報堂コンサルティングが担うべき仕事がそこにあったと感じました」と振り返ります。
A社は同車種で取り組んできた活動を他車種へも展開し、さらなるブランド力向上・ファン獲得に向けて挑戦しています。