CASE 03

プロジェクト事例

プロジェクトのプロセス自体をヒトづくりの場に
グローバル専門商社C社におけるインターナルブランディング

  • 企業買収/統合における企業ビジョンの策定
  • ビジョンの非言語表現開発
  • インターナルブランディング
メインイメージ
  • PROBLEM

    課題点

  • C社は世界20カ国以上にネットワークを持つグローバル専門商社。企業買収により事業領域を拡大し、人材の多様化も推進してきました。しかし、そうした業容の変化とグループの拡大に伴い、グループとしてのアイデンティティ・一体感の希薄化が課題に挙げられていました。

    そこで博報堂コンサルティングは、あらためてC社が顧客に提供する価値やビジョンを明確化し、それを全社員の文化として定着化させグループの一体感を醸成できるよう、プロジェクトに取り掛かりました。

  • SOLUTION

    解決策

  • まずチームは、国内外グループの経営層インタビューを実施しC社の現状を把握。その上で、執行役員合宿やコアメンバー対象の国内外ワークショップ、全社員を巻き込んだグローバル社内調査を実施し、将来想定される事業環境の変化とそれを踏まえたC社の将来ビジョンを検討しました。

    さらに、明確化したビジョンを社内に浸透させるべく、10名以上のコピーライターやデザイナーとの協業のもと、日本語・英語・中国語でのビジョンを表現する文章や、ビジョンを象徴する写真・シンボルの開発を進めました。そして、この段階においてもグローバルでの社内受容性調査を実施し、世界中に存在する社員の“言語や文化の垣根を超えた”グループ全員が共感できるC社のビジョンやシンボルの開発に取り組みました。

    担当メンバーは当時をこう振り返ります。
    「商社というC社の業態においては、モノやカネ等の価値を生む源泉は、働く“ヒト”です。本件では、プロジェクトのプロセス自体を社員の啓発やアイデンティティ浸透の機会と捉え、成果物だけでなく“ヒトづくり”に拘りプロジェクトを推進しました」

  • RESULT

    結果

  • その後もチームは、策定したビジョンを社内外に正しく理解・実現してもらうためのガイドラインの作成や、ビジョンを社員の行動レベルに落とし込んだ行動指針の開発を支援し、C社のアイデンティティ醸成活動をサポート。

    現在では、グループ共通の価値観が社員にすっかり浸透したことで、社員のモチベーションが向上。さらには策定されたビジョンが企業買収の指針や人材採用基準にまで活かされています。

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